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聖書を手話で読む

「聖書を手話で読むと」

 これまで40年間、教会で手話を使って聴覚障害の方々にお話をしてきました。今回から、しばらく手話による聖書の読み方(訳の仕方)を載せてみたいと思います。基本的には手話の技術のある方を対象にしています。

2010・7月18日(日) 聖霊降臨後第8主日 ルカによる福音書10:25-37 

10:25 すると、ある律法の専門家が立ち上がり、イエスを試そうとして言った。「先生、何をしたら、永遠の命を受け継ぐことができるでしょうか。」
(手話で訳す時)
*その 時、ある、律法(規則)を 専門に 勉強する 人が、立ち上がり、イエス様を、試す(=試みる、誘惑する、試験する)。
*この質問には悪意のある意図が隠されているから、そのことが表現できる手話を選ぶようにしたい。

26イエスが、「律法には何と書いてあるか。あなたはそれをどう読んでいるか」と言われると、
(手話で訳す時)
*イエス様は、言われた(問われた。質問された)。律法の 教えの 中には 何が 書いて あるか。あなた方 理解は、何ですか。

27 彼は答えた。「『心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい、また、隣人を自分のように愛しなさい』とあります。」
(手話で訳す時)
*律法を 学ぶ 人々は、答えた。「心と、考えと、すべてに よって、一生懸命、あなたの 神様を 愛しなさい。また、隣人(別の人々)を、自分を 愛すると 同じに、愛して あげなさい。

*愛という言葉は、男女の愛を考えがちだが、もっと深く広いものであるように思います。
最初の宣教師ザビエルは、愛を「ご大切」と訳したそうです。ここで用いると「あなたの神様を大切にしなさい。自分を大切にするように、他の人も大切にしなさい」という意味になります。

*イエス様は御自分を大切にする以上に、私たち人間を大切にし、一人も失わないように、誰でもが救われるように、十字架にかかり、すべての人の罪の購いとなってくださいました。愛をそのまま実践して下さったのですね。あなたの救いのためにです。

28 イエスは言われた。「正しい答えだ。それを実行しなさい。そうすれば命が得られる。」
(手話で訳す時)
*イエスは 言われた。「あなたの 答えは、正しい。その答えと 同じに 行いなさい。それを する 時、あなたは 永遠の 命(神様の 命)を いただくことが できる。

by minitayori | 2010-07-15 23:03