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ミニ断想002

断想002安心なさい
7月1日(日)聖霊降臨後第5主日
聖書 : マルコによる福音書3:1-12

3:1 イエスはまた会堂にお入りになった。そこに片手の萎えた人がいた。 
2人々はイエスを訴えようと思って、安息日にこの人の病気をいやされるかどうか、注目していた。3イエスは手の萎えた人に、「真ん中に立ちなさい」と言われた。 
4そして人々にこう言われた。「安息日に律法で許されているのは、善を行うことか、悪を行うことか。命を救うことか、殺すことか。」彼らは黙っていた。 
5そこで、イエスは怒って人々を見回し、彼らのかたくなな心を悲しみながら、その人に、「手を伸ばしなさい」と言われた。伸ばすと、手は元どおりになった。 

ミニNo002「み言より」
 日曜日の福音書にはイエス様の行われた奇跡が記されている。会堂にいた片手のなえた人を、会堂にいた人々はイエス様がどうなさるかをかたずをのんで見守っていた。
この日は安息日、ユダヤ人たちはここで神を礼拝し、神の御心でもある律法を学んでいた。ユダヤ教からすると安息日の癒しは、医療行為に当たり、仕事を禁じた律法に反したからだ。しかし、イエス様の律法についてのお考えは違った。律法は神様のお心を示し、そのお心とは神を愛すること、そして、隣人を愛すること。人を愛することに、心を注ぐことにある。
イエス様はそのことを実行された。手の不自由な方を招き、会堂の真ん中に立たせて、神様の愛を注ぎ、癒された。当時、障害は神の罰と考えられていた。それは今でも日本人の心のどこかにある。私はそれを感じ続けてきた。教会の中でも。しかし、神様の国の真ん中に立つように招かれるのはだれか。孤独に生き、差別され、生きる意味さえ見出せないほど苦しんでいた人だった。苦しむもの、小さいと悲しむ者のそばに神様は立っていてくださる。あなたを今、神様の御心の真ん中に来るように招いてくださる。イエス様の目はあなたに注がれています。安心なさい。


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by minitayori | 2012-06-30 21:12