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「ミニタヨリ217」 ろう者部夏期修養会

「ミニタヨリ217」

 月曜から水曜まで、二泊三日で、小石川教会のろう者修養会に参加させていただいた。私が牧師になって始めた修養会。教会に集まるろう者の人々が、心を一つにすることができる場として計画された。
 それに通訳を志す人々も、ろう者との触れ合いの場として、この修養会が大切な役割を果たしてきた。これまで、ルーテル学院大学の福祉科の学生が何人も参加し、通訳者として育って行った。
 教会の礼拝で奉仕を続けている人、地域のろう者のために通訳者として奉仕をしている人。この交わりで志を一つにして、結婚に至った牧師夫婦や信徒の方もいる。
 今年で48回目になるが、私は自分の体力の限界を感じつつ、今年が最後のご奉仕になるかなと思いつつ参加した。引退してから何回か参加したが、今回は、中日に講演の働きをゆだねられ、一時間のお話をさせてもらった。
 原稿を暗記し、音声で話しながら、ろう者にわかりやすい手話で同時通訳する。目が悪くなったので、机に置かれた原稿はほとんど見えないから、お話の荒筋を頭に入れて、思い出しながら話し、同時に話す言葉を、どのような手話にすればろう者が分かってくれるか、その反応を見ながら、いろいろ手話を使い分けて話す。
 直立し、姿勢を正して、声と手で話す。思ったよりも体力を使った一時間だった。二時間までは余裕がありますと言われたが、五十分でギブアップした。
 ろう者の人々も、目で見て、頭で考えて理解してゆく。これくらいが丁度よかったようだった。
 五十回の記念の時にもと言われたが、二年後のことを約束できなかった。でも、このような時間を与えられて、幸せな、感謝一杯の三日間だった。このために支えて下さった方、また時間を与えてくださった牧師先生、招いてくださったろう者の人々にありがとう!と言いたい。
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by minitayori | 2015-07-25 17:30