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「ミニタヨリ247」

「ミニタヨリ247」
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 このミニタヨリも、牧師として最初に赴任した教会で、一週間に一度だけ出会う会員の方々に共通の話題の種を作ろうと、はがき通信で初めて40年、2000回を目標にしていた。病気で一年早く退任したために、ブログで通信を始めて、今のスタイルになった。
 2000回を経て、新たにカウントを始めたのが、現在のミニタヨリ247回だ。はがきは50枚から始めて、飯田、熊本と続き、いつの間にか毎週100枚を出すようになった。最初の意図とは違って、教会に来られない人たちから、楽しみに待っていますよとの便りをもらい、励まされながら続けてきた。
 読んでくださる方に励まされることの方が多いこの頃だが、私の出来る小さな事、しかし神様が用いてくださるなら、きっと大きなこと、となることを信じて続けている。小さな草でも、その草にしか咲く事が出来ない花がある、と言う詩を読んだことがある。自分らしい花を精一杯咲かせているから、どんな花でも美しく見えるのだ、と花を映しながら自分へ語りかける花の言葉に耳を傾けている。
 今住んでいるアパートは築40年になると聞いている。今回の熊本地震の報道を見ながら、この家は大丈夫かな、と思った。家がつぶれるよりも、本棚の本やキリエの材料や額が落下して私が潰れてしまうのではないかと思う。好きなものに押しつぶされて死ぬのも定めなら、それもよし。東京直下型地震が来れば、その時どこにいるのかわからないのだから、お任せして生きるしかない、と思った。九州の地震が起きる前に、東京でもドスンという音と縦揺れを感じる小さな地震があった。いよいよかと覚悟を決めていたら、熊本のあの惨事。
 熊本の教会の皆さんの事が気になって、何人かの方に安否を尋ねた。皆無事、しかし部屋の中が散乱していて、改めて地震の怖さを実感したとの由。電話している最中にも余震が来た!と叫ぶ声を聞いて、どんなに怖い思いを持って過ごしているかを、改めて感じさせられた。 懐かしい阿蘇の景色も、山の大きな崩落の爪痕に地震の恐ろしさを教えられた。
 今は早く収まることを、皆の無事を、祈ることしかできないが、これから無情の雨が降るという。高齢のかたや、病弱の方々には辛い事だろうし、家屋が倒壊したり、破損している人々には不安なひと夜となるだろうと思うと心が痛みます。
 アパートの裏の庭に、大きな株の見事なつつじの花が咲き始めた。熊本の人々に、特別の神様の慰めが与えられるように、心から祈りたい。美しい花で埋め尽くされる日が早く来るように、と。

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by minitayori | 2016-04-16 20:59