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「みにたより280」

 「みにたより280」
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 この時期になると、いつも思いだされることがあります。
それは最後の任地である熊本教会での最初のクリスマスです。婦人会の方々がクリスマス主日礼拝と祝会のために、いろいろと心を配って働いてくださいました。ある方が最後まで片付けて、夕闇の迫り始めた時帰って行かれました。「ご苦労様!またイブ礼拝でお目にかかりましょうね。」と言って笑顔で別れました。
熊本教会での初めてのクリスマスイブ礼拝。6時から始まって3回のイブ礼拝が計画されていましたので、心の準備が必要でした。ところが、その日の早朝、電話で起こされました。「母が急死したので、すぐ病院に来てほしい。」と言う事でした。病院に駆けつけると、二日前に別れたばかりのあのご婦人が亡骸になって横たわっていました。イブ礼拝が終わり、次の日、そのご婦人の棺はクリスマスの飾りの中に安置され、通夜、葬儀が行われ、クリスマスのきれいな飾りの中、旅立たれました。
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お子さんから、「お母さんは、クリスマスの時には必ずパッチワークの靴下を作って、その中にプレゼントを入れて、孫たちに渡してくれたのですよ」と教えられました。なぜ靴下なのか、と考えて調べてみますと、クリスマスのシンボルの一つに靴下がありました。それは靴下が一番汚れているもので、その一番汚れている心にも、救い主イエス様が来てくださる、という事を表しているとありました。そのご婦人は、孫たちにそのことを教えたくて、何カ月も前から手作りの靴下を用意して、クリスマスに贈り物としていたのですね。
今は、お孫さんたちは成長して、人に仕え、愛されるクリスチャンとして、社会人として生活しています。ご婦人の真摯な信仰生活が、子供、孫たちに受け継がれていることを時々耳にして、あの時は夢中でしたけれど良い経験をさせていただいたと感謝しています。「また会いましょうね!」と心でつぶやきつつ。
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by minitayori | 2016-12-03 20:52