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キヨセタヨリ055

「キヨセタヨリ055」
・ホスピスに入院された方のために手話通訳を頼まれた。不安と悲しみの中にある家族のために、一通訳ではいられなくなり、毎日訪問して、一緒に祈って過ごした。
・チャプレンの居る施設に、出すぎたことをしたという反省もあるが、耳が不自由で、医師や看護婦たちと筆談でしたか語れない、心の辛さを思うとじっとしておれなかった。
・ホスピスは緩和ケアの病院。命の終わりの時をいかに安らかに過ごすか、スタッフのみんなが心がけている。その心を伝えたいと思った。
・土曜に召され、水曜日に、故人となられた方の知人の、手話のできる牧師によって手話の葬儀が行われた。気持の張った、精神的に疲れた一週間だった。思いがけない一週間だった。
・ある雑誌の私の自己紹介の記事に、引退したので牧師という肩書は不要と言ったら、「牧師は死ぬまで召され、献身しているのではありませんか、牧師と書きます」と言われてしまった。未熟な謙遜を恥じました。
・9月19日は中秋の名月、満月をしみじみと眺めていた。ウサギがもちをついていると言われて、素直に信じていた時代もあったものだ。
・近くの病院の庭に「曼珠沙華」の花が満開だと言うので写真を撮りに行った。熊本では、市街地から離れた施設を訪問した時、田んぼの畦道にこの花が群生していた。緑と赤のコントラストの美しさに見とれたことを思い出す。
・この花は彼岸花ともいう。この時期に咲くからだろう。「すべてに神様の時がある。」このことを素直に信じ、従順に神様に従うことが必要だと教えられた一週間でした。

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by minitayori | 2013-09-21 21:44