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「ミニタヨリ197」

「ミニタヨリ197」
 三寒四温、寒暖を繰り返しながら春が来る。雨とみぞれに震えた次の日は、晴天の行楽日和。東北や北海道の方たちは、―30度近い寒さの中にいると言う。また二メートルに近い雪に悩んでいると聞くと、今ここにいる幸いを感謝しつつも申し訳ない思いに駆られる。
 この時期になると、雪の中から春を告げる花が咲き、顔を出す。この練馬の地ではその様子を見る贅沢は望めないが、散歩をしていたら、梅のつぼみが膨らんできていた。その中に一輪だが花をみつけた時は、喜びに心弾む思いだった。
 花が少ないからこそ、小さな花に感動できるのだと思った。また小さな花に感動できる心を与えられていることを感謝した。体のあちこちが痛み、それが指にまできた。指が思うように動かず、パソコンのキーボードをよく間違えて触ってしまう。そうすると思いがけない字が出てきてびっくりする、
 楽しんでいるうちはよいが、公にブログに出すには恥かしい。最近文章は校正してくれる人がいるので、大きな間違いに恥をかくことが少なくなった。ただ花についてはその時に思いついたことを書くので、時々間違っていることに気づき、後で訂正している。
 今回は昨日歩いた、近所の少ない花からいくつかを選んで楽しんでいただきたいと思う。花の沢山ある所では、何でもない花かもしれないが、遠方まで歩くこともできず、近所の散歩で我慢している私には、小さな花にも驚きと喜びがある。
 この住宅地の真ん中に葱畑があったのには驚いた。大きな畑に一列だけネギが残っていた。出荷した後、ご自分の家で食べる分を残しておいたものだろうと思う。自分がいつくしんで育てたもので、自分の命を養う。いい生活ですね。
 私は何もできないが、神様からいただいたもので命を保っている。90を越したケアハウスの友人が、『いつお呼びがあってもいい』と時々言われる。私も自分には何もすることがなくなったから、いつお召しがあってもいいと思うことが多々ある。しかし、朝目が覚めて、ああ、今日も生かされていると思うと、今日も大切な一日が始まる、神様のくださった命、お心に従って大切に生きようと思う。しかし夜になると、一日の大半を探し物に費やしてしまった、無駄に使って申し訳ないと反省ばかり・・・。
 
                          詩・星野 富弘
よろこびが集まったよりも 悲しみが集まった方が
しあわせに近いような気がする
強いものが集まったよりも 弱いものが集まった方が
真実に近いような気がする
しあわせが集まったよりも ふしあわせが集まった方が
愛に近いような気がする

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by minitayori | 2015-02-07 20:48