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「ミニタヨリ248」

 「ミニタヨリ248」
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 家の前の草むらに、かわいいポピーが咲き始めました。道路に落ちた土が風に吹かれてたまっている所に、たくましくも咲いています。朝出かける時に咲いていたので、夕刻に写真に撮ろうとカメラをもって出かけたのですが、もうしぼんでいて写せませんでした。何度か繰り返しているうちに、花は実になり種になり、地に落ちてしまいました。
 花が美しいのは本当に短い。しかし、名もない雑草たちは、それぞれ自分しか咲かせられない花をもっていました。それを誇りにして、これから長い時間、来年の花咲く時の一週間のために、自分が美しく咲く時をじっと待っています。その間の緑の時もまた美しい。
 人間の一生を考えます。人生で花咲くと思える時は決して長くはありません。先日も「黒いいぼ」のようなものができ、少し大きくなったので皮膚科で見てもらったら、「加齢によるものです」と言われ、気になるなら取りましょう、と冷凍手術で切除しました。
 聖書ではこのようなシミを「アメンドウの花」と美しい呼び方をしています。人の人生の中でも、それぞれに違う花を咲かせる時があるのですね。東京に来てハナミズキの花に出会いました。上京してきた最初の土地、清瀬の団地の中に私達を歓迎してくれるように、美しく咲いていました。なんともいえないさわやかな香りがしていたのを思い出します。
 毎週池袋の教会に行く途中に、白とピンクのハナミズキが、道沿いに植えられています。先週は雨風が強かったので、ハナミズキの香りを感じることができませんでした。桜の満開の時には、かすかに桜の花の香りがします。花には花の香り、新緑になるとまた新緑の香りを風が運んでくれます。
 花は一生の中で、それぞれの時に異なる香りを運んで、人の心を慰めてくれます。私の人生の中でその時々に愛の香りを人に与えてきただろうか。いや今、私はアメンドウの花を咲かせながら、人に喜ばれる香りを周りの人に与えているだろうか。
 雑草のような小さな花が、元気を与えるように、今日の命を一生懸命生きているだろうか。弱気になったり、生きる希望を失ったり、悲しんだりして、暗い香りしか与えてはいないだろうか。今日しかできない私の美しさがあることを忘れないように、日々を大切に生きていきたいものです。
今日と言う命は、神様が私にしかできない御用と共に与えてくださった大切な命。感謝と言う花、生きている喜びと言う花、神様に必要とされている恵みを、私の花、私の香りとして隣人に届けるような生き方をしたいものです。あなたも私も神様の大切な命を預かっている、神様の愛する子なのですから。
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熊本市の中心、お城の見える大通りの会館の前に立っていた少女の祈りの像、地震にも耐えて、熊本の人々、被災者の皆さんのために今も祈ってくれていてくれ!と願う。


by minitayori | 2016-04-23 13:00