「みにたより278」

 「みにたより278」
 少し前のことですが、娘夫妻の招きで川越に行ってきました。以前から、昔懐かしい街並みなどを見たいと思っていました。電車で行って本川越の駅で娘夫婦と落ち合い、しばらく街並みを見ながら散歩しました。
昔の家は意外と屋根が低いなぁ、などと思いながら散策していました。ふと見るとおもちゃ横町が目に入りました。ぶらりと入った駄菓子屋さんが懐かしく、しばらく中を見まわっていました。ガラスの入れ物に入った、色鮮やかなコンペートーを見つけたので、自分の分と孫の分を買って帰りました。
e0191585_1750599.jpg 子供の時に買ったものと全く同じで、どうしてあの形ができるのだろうと不思議に思いました。わたしは、あの懐かしいコンペートーのぎざぎざは、ちゃんとした型があって、そこに流し込まれて作られるのだと思っていました。しかし違いました。
コンペートーの初めは、コーヒーなどに使うグラニュー糖の小さな粒だったのです。それが斜めに傾いた大きな回転鍋に入れられ、温められます。その回転鍋に入れられたグラニュー糖がゆっくりゆっくり、ゴロゴロ、ゴロゴロ回されます。その回っているグラニュー糖に、職人さんが砂糖水をピシャッとかけます。ゴロゴロ回る鍋に、ピシャ、ゴロゴロ、と言うことになります。すると、ピシャッとかけられた砂糖水が、グラニュー糖のどこかにくっつき、そして固まります。それを何回も、何十回も繰り返します。なんと、私たちが知っているあのコンペートーができるまでに2週間もかかるのです。
 ある統計学者が、グラニュー糖のどこに砂糖水がくっつき、どんな具合に角ができ、それがどのように成長してあのコンペートーができるのかを、研究したと言うのです。その先生の説明によると、職人さんが良いコンペートーを作るコツは、ゆっくり回転し、タイミング良く砂糖水をかけ、ほどよい火加減を保つこと、この三つだそうです。こうして作られるコンペートーは、出来上がるまでに2週間もかかるのですから、今時コンペートーでもうけを考えるお菓子屋さんは少ないそうです。ですから、あまり見かけなくなったのですね。貴重なコンペートーの粒をゆっくり味わいました。
 こんなことから大切な人間について考えました。つまり、ゆっくり2週間もかけて一粒のコンペートーが出来上がるのに対して、私たちは、何でも「早く、早く」と急ぐわけです。「早く!」には、次のような言葉、気持ちがついて回ります。「早く、ぐずね」「早く、だめね」「早く、のろまね」「早く、ばかね!」と言うわけです。人が思う場合もそうですし、自分自身がそう思って、焦ったり、自己嫌悪に陥ったりします。
 でも人間の成長に対して、神様は実に忍耐深い方なのです。聖書には、「神の慈愛があなた方を悔い改めに導く・・」ロマ2:4と書かれています。あなたの成長を、神様は慈愛といつくしみとをもって、じっと待っていてくださいます。目の前にある小さな事に、愛をこめて生きることを通して、自分と言うコンペートーの形を作っていきましょう。
e0191585_17554469.gif


by minitayori | 2016-11-19 17:56 | Trackback | Comments(0)

トラックバックURL : https://minitayori.exblog.jp/tb/24945831
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。