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4月16日 復活祭 ヨハネ福音書 20章1-18「復活の朝」


4月16日 復活祭 ヨハネ福音書 20章1-18

4月16日 復活祭 ヨハネ福音書 20章1-18「復活の朝」_e0191585_16025858.jpg20:1 週の初めの日、朝早く、まだ暗いうちに、マグダラのマリアは墓に行った。そして、墓から石が取りのけてあるのを見た。:2 そこで、シモン・ペトロのところへ、また、イエスが愛しておられたもう一人の弟子のところへ走って行って彼らに告げた。「主が墓から取り去られました。どこに置かれているのか、わたしたちには分かりません。」

20:6 続いて、シモン・ペトロも着いた。彼は墓に入り、亜麻布が置いてあるのを見た。:7 イエスの頭を包んでいた覆いは、亜麻布と同じ所には置いてなく、離れた所に丸めてあった。:8 それから、先に墓に着いたもう一人の弟子も入って来て、見て、信じた。:9 イエスは必ず死者の中から復活されることになっているという聖書の言葉を、二人はまだ理解していなかったのである。 20:10 それから、この弟子たちは家に帰って行った。

20:11 マリアは墓の外に立って泣いていた。おられるのが見えた。しかし、それがイエスだとは分からなかった。:15 イエスは言われた。「婦人よ、なぜ泣いているのか。だれを捜しているのか。」マリアは、園丁だと思って言った。「あなたがあの方を運び去ったのでしたら、どこに置いたのか教えてください。わたしが、あの方を引き取ります。」:16 イエスが、「マリア」と言われると、彼女は振り向いて、ヘブライ語で、「ラボニ」と言った。「先生」という意味である。:17 イエスは言われた。「わたしにすがりつくのはよしなさい。まだ父のもとへ上っていないのだから。わたしの兄弟たちのところへ行って、こう言いなさい。『わたしの父であり、あなたがたの父である方、また、わたしの神であり、あなたがたの神である方のところへわたしは上る』と。」

20:18 マグダラのマリアは弟子たちのところへ行って、「わたしは主を見ました」と告げ、また、主から言われたことを伝えた。


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「礼拝に備えて」


 イエス様の復活の出来事は、私たち人間の理解を超えた出来事です。聖書はそのことを弟子たちの様子を通して正直に書いています。今日の日課の出来事の中で気になるところがあります。それは復活の最初の証人に選ばれたのがマグダラのマリアであったことです。

当時、女と子供の証言は裁判では採用されませんでした。それくらい低い地位にあるものと考えられていた人を、イエス様は大切な復活の証言者として選ばれたのです。実際、マリアの復活の証言を聞いた弟子たちは、信じようとはしませんでした。弟子たちはイエス様の姿が墓の中にないことは見て、「いない」ことは信じました。しかし、イエス様が約束された「復活」については、理解できなかったのです。理解しがたい事柄であったからです。

しかし、マリアは違いました。復活は彼女の理解を超えることでしたが、イエス様を愛し、「イエス様のご遺体を自分で引き取りたい」と願い出ます。イエス様への愛と信頼、涙を持って、彼女は自分のできることをしたいと願いました。その心の中で、復活の主に出会うことができたのです。

イエス様の復活は神様の業です。人間の小さな理解の中にとどまるものではありません。イエス様が、私たちのためになしてくださった全てのことの中に、感謝と共に身を置いたときに、初めて受け止めることができるものです。十字架は私のため、イエス様の死も復活も、それは私たちへの神様からの愛のプレゼントなのです。理解ではなく、感謝を持って受け、神様に愛されていることを喜んで日々をすごしましょう。

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by minitayori | 2017-04-15 17:23