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「みにたより320」

「みにたより321」

 今日の社会の最大の病気は、ハンセン氏病でも結核でもなく、心の病、自分はいてもいなくてもいい、だれもかまってくれない、みんなから見捨てられていると感ずることである。

また、最大の悪は、愛の足りないこと、神からくるような愛の足りないこと、自分のすぐ近くに住んでいる人が、搾取や、権力の腐敗や、貧しさや、病気におかされていても無関心でいること。

「病気の人、苦しんでいる人にとっては、すべての人がいたわりと慰めの天使でありますように・・・」(マザーテレサの語録)

 なぜか今日はこの詩を思い出した。詩と言うよりもマザーテレサの語録の中の一節だが、何冊か持っていたので、読みなおそうと思ったが、すでに誰かの手に渡ってしまっているようで見つからなかった。私が伝道師の頃は、食費をけずって信仰書を買った。神学校の時には、アルバイトで得たわずかなお金を持って、神田の古本屋めぐりをしたものだ。当時は日本語で書かれたキリスト教書籍が少なかったから。牧師になって、少しの小遣いを貰うと、キリスト教書店に出かけてやっと出始めた本を買い集めた。転勤のたびに処分しそうになったが、これまで大切に持ってきた。
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難しい本よりも、信徒向けに書かれた本によって私は信仰を養われ、その喜びを礼拝で語って来た。この本もその中の一冊だ。繰り返し読んで、黄ばんでぼろぼろになるほどの本もあった。その大半は最後の任地を去る時に、信徒の方々に貰っていただいた。時々あの本をもう一度読んで、教えを請いたい、初心に帰って学びたいと思う事もある。それでも心打たれた言葉は、書き留めておいた物が少し残っているので、読み返し、信仰の初心に帰っている。信仰生活の折々に、自分を見つめ直してみるのも良い事です。老いてくると、とても懐かしく、神様の深く貴い導きを感じます。

 

 


by minitayori | 2017-09-23 22:05