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「みにたより332」

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「みにたより332」

 今年は緑内障にかかって視力が衰えてきたので、クリスマスのキリエ作るのをやめようかと思っていた。しかし、どうしても描きたい事が心に浮かんできたので19月の半ばから構想を練り、下絵を何度もかき直してとりあえず下絵を完成した。

 しかしいろいろと家の事情もあり、ナイフを入れることが出来ず、11月半ばになって慌てて切り始めた。どうしても描きたかったのは、マリアさんとヨセフさんのお二人がイエス様を見つめているまなざし、その眼に浮かぶ涙を描きたいと思った。

 8月に、我が家にも3人目の孫が与えられ、母親である次女が勤めていることから出来るだけの援助をすることにした。大変だが幼子の笑顔に励まされている。しかし、クリスマスの聖画を用意し始めて、ヨセフさんとマリアさんの思いに心が向いて行った。

 愛おしい幼子が「諸々の民を救うために命を捧げる。」その様に天使に告げられます。どんな思いでこの言葉を二人は聞いたのであろうか。幼子を見守る若いヨセフとマリアの目には喜びと共に、悲しみと愛おしさの涙が浮かんでいたのではないか。
 今年のキリエは私の最後の作品になるかもしれない。だからこそヨセフとマリアの苦しくも悲しい思いを心に留めて作品に仕上げたかったのです。しかし、

 肉体の衰えは残酷です。思いのすべてを表現できなかった。だが、その思いだけは込めて、何度も切り間違えたり、思い通りに行かない辛さをかみしめながら完成させた。


by minitayori | 2017-12-22 23:08